私は3年程前より、長兄の障害者入所施設の家族会の役員を務めるようになり、色々な行事に参加するようになりました。
また、成年後見業務も複数受任していますが、私の場合は高齢者よりも、知的障害者の方が多いです。先日、成年後見人としている方の親御さんが亡くなりました。亡くなる1ヶ月程前に、病床の親御さんが私に会いたいということで、面会に行ったところ、苦しい状況にも関わらず、お子さんの毎年の障害福祉サービスの更新手続きの状況を心配され、亡くなった際は、お子さんが親御さんの死を理解できなくても、お通夜だけは必ず参列させて欲しいとのことを託されました。
ご家族、施設関係者の協力のもと、お子さんにはお通夜にしっかりと参列してもらうことができましたが、その後の通夜振る舞いの際の食事の際は、描き込むように食べる癖があるということで、喉に詰まらせないように付きっきりで世話をしなければならないような状況を、ご家族とともに経験しました。
その翌日に、認定NPO法人 日本障害者協議会(JD) 事務局から、「ABCテレビが制作したドキュメンタリー、
『テレメンタリー2024 行き場のない障害者~入所施設 定員削減の陰で~』が、ギャラクシー賞5月度月間賞に選ばれました」というメールが転送されてきました。
以下はメールの内容を転記いたします。
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ギャラクシー賞は、日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために1963年に創設された賞です。
ギャラクシー賞2024年5月度月間賞
【番組】 『テレメンタリー2024 行き場のない障害者~入所施設 定員削減の陰で~』
(ABC テレビ制作、ABC で2024/05/12(日)放送、テレビ朝日は2024/05/11日(土)放送、ほかテレビ朝日系列局で全国放送(放送日時は各局 HP 等参照))
【選評】
「老障介護」という厳しい情況が更に深刻化した、障害者施設へのやむなくの入所対応。
しかし「地域共生の促進」の美名からの強引無体な施設定員の削減で、福祉面での露骨な経済効率化を図り、障害者たちを困難へと追い込む行政の暴挙。
この国の障害者施策が「無策」から積極的「棄民」へシフトしている残酷に愕然とする。
以下番組のYouTube動画です。ぜひご覧になっていただき多くの方々へと広めていただけますと幸いです。
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30分弱の内容です。国が掲げる障害者の地域への移行というお題目の間で、行き場のない方々がいるという現実を多くの方に知ってもらいたいと思います。
もちろん、本人が慣れ親しんだ地域の中で生活をするという理念は良いと思います。しかし、理念だけでは、どうにもならないことがあり、誰一人取り残さない社会を目指すというのであれば、現実を見据え、しっかりとした政策を実行していただきたいと思います。
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